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日本探偵小説全集 (7) (創元推理文庫 (400‐7)) |
現在親しまれている「推理小説」という呼称を初めて使用したといわれている木々高太郎の作品集。
医学者らしく、精神分析の手法を小説に取り入れようとしているのが特徴です。 当時探偵小説界の重鎮であった甲賀三郎の「探偵小説非芸術論」と木々の「芸術論」との論争からも分かるように、探偵小説を文学としても高いレベルに到達させようという高い志を筆者は持っていたようです。 その姿勢は当時の探偵小説界としては異例の直木賞受賞からも伺えます。 現在の水準から見ると、推理小説とは呼べないようなものがあったり、上手く事件と内容が調和していないものも見受けられますが、彼の高い理想が後進の作家たちに与えたであろう影響は見逃せません。 歴史的な価値だけではなく、『文学少女』等の印象的な短編も含まれていますのでぜひ御一読を。 |
推理小説入門 (光文社文庫) |
この本を読めば推理小説が書けるのではと、淡い期待をもったが、そんなに世の中うまくはいかない。推理小説の近代史的な内容だ。すぐには実践には結びつかないまでも、推理小説を書いてみようという人は、是非読んでおいたほうがいい作品だと感じた。
価格が廉価なのが、魅力。 |
ゆうべ 木々高太郎 が夢枕にたたれてこうおっしゃったッ・・・!
テクノ・シーンでの地位を不動のものとした木々高太郎。よりリアルな世界観を提示しつつも、決してベタつかない清らかなヴォーカル。
ただし、これは笑いを取るための安っぽい企画モノなどではない。どれも大真面目に力の限りを尽くして制作された脱力作品集なのである。よーく聴いてみれば、抜群のアレンジセンスと演奏力に驚く。さすが、百戦錬磨のクセ者集団バンバンバザール! なのだ。
ほうほう、ようがんばってますなあ。ようするに、
『 愛は最高の奉仕だ。みじんも、自分の満足を思ってはいけない。 』( 太宰治 )
なんのこっちゃわからんがな^^;
林髞『木々高太郎全集〈3〉笛吹ほか』:「あるアナーキストの死」
『木々高太郎全集〈3〉笛吹ほか』(朝日新聞社) みもふたもないことをいってしまえば、林は探偵小説の書き手としては大したことがない。 彼は世界や人生は「曰く不可解」であり、それらを「自然」に書き記せば小説は「謎」を孕むであろうという意味 ...
面白い小説を書くのは恥。……そんな同人誌界の風潮に敢然と立ち向かう ...
たとえば、丹羽文雄率いる『文学者』、木々高太郎率いる『小説と詩と評論』、小谷剛率いる『作家』あたり。おっとっと、それに『VIKING』。前クールの田中ひな子嬢の項でも触れましたけど、そりゃあこの同人誌が直木賞に残した足跡は鮮烈です。 ...
推理小説ブームが始まりました。そして直木賞の場にも、こんな代表的な ...
おっと、その中でただ一人、昭和31年/1956年になってようやく候補になった島田一男さんも、木々高太郎先輩から「こんなものを推理小説の代表ととられるのは困る」みたいに迷惑がられて、そうだよね、そうだよね、しょせん木々さんは“文学”志向だもんね、 ...
[雑文]「推理小説」と「ミステリー」
「推理小説」という言葉は木々高太郎の造語だという説がある。木々高太郎本人が「自分が作った言葉ではない」と言った、という話をどこかで読んだ記憶もある*1が、いずれにせよ、木々高太郎が監修者として関わった雄鶏社の推理小説叢書*2で用いられている ...
木々高太郎「睡り人形」
たかさんが以前ブログで、『睡り人形』は木々高太郎の変態趣味爆発と書いていらしたので、期待に胸弾ませドキドキしながら読んだが…そんな変態的とも感じなかった。 これは個人差と言うより、男女差によるものかもしれない。どうしても女の方が受身である ...
通俗小説の名作。もっとも“直木三十五”的だよな、と思いきや……。 第4回 ...
木々高太郎だって? 何でやねん。と思わせてしまうところが、さすが直木賞、ちと常人の感覚からズレています。 このズレは、ことに昔は、おおよそ直木賞がはらんでいた自縄自縛に由来していて、つまり、賞を「大衆文芸」に与えると規定してしまったことに ...
答えは胸の奥に
『日本探偵小説全集7 木々高太郎集』 木々高太郎 著創元推理文庫 探偵小説ではなく推理小説。 謎に対する答えを真摯に放つ、静の小説だと思いました。 個人的に好きだと思ったのは、 「網膜脈視症」と「永遠の女囚」ですね。 木々高太郎自身が医者という ...
HISって 暇人やなぁ(泣
木々高太郎の『文学少女』って話があったけどあれもう一回読みた鬱憤晴らしやストレス解消がうまくできなくてこんな時間までだら木々そんな読んだ事ないけれど読んだ限り好きな作風では無かった木々そんな読んだ事ないけれど読んだ限り好きな作風では ...
木々高太郎
木々高太郎氏は、この作品の冒頭に探偵小説芸術論を高々と掲げていますが、その実践としてクイーン型と清張型をミックスするという手法をすでに(清張登場以前に)とっていたんですねえ。解説で、高村薫氏が述べているように、内容にいろいろ欠点はあると ...
マイ・ベスト・ミステリーⅣ アンソロジー
木々高太郎「文学少女」 西村京太郎 「南神威島」 山村美紗 「残酷な旅路」 松本清張 「西郷札」 木々高太郎「ヴェニスの計算狂」 森村誠一 「魚葬」 笹沢左保 「赦免花は散った」 内容 西村京太郎、森村誠一氏ら、わが国の推理小説を牽引してきた巨人 ...