TVシリーズの独特な不可思議さや可笑しさの奥底に隠されていた、身の毛もよだつような秘密についての容赦のねぇ映画です。ここで描かれるのは、シャレんならん絶望的な状況にはまりこみ、徐々に崩壊してゆく女高生の死への顛末であり、静かな田舎町のプロムの女王さまを鷲掴みにしている怪物といえば、麻薬、売春、そして忌まわしい家族の秘密‥‥‥この聞いただけで勘弁してほしくなるリアルな不幸と悲惨のスパイラルを、ディヴィッド・リンチ監督は、少女への驚くほど真摯な共感と切ないまでの哀悼をもって描き切っています。正直、泣きました。号泣です。壊れゆくローラを演じたシェリル・リーの崩壊演技は、観てるこちらが「この女優さん、大丈夫だったんだろうか?」と心配になるほど鬼気迫るものがあります。いろいろ破綻もある映画ですし、TVシリーズのファンでその延長を観たかった方は不満もおありかと思いますが、名作「キャリー」にも通じる、ダークでヘヴィーでセンチメンタルな青春映画の裏傑作かと思います。
TV版より先に見ちゃダメ!おすすめ度
★★★★☆
TV版より先に観ると、TV版のメインストーリーであるローラ・パーマー殺人事件の
犯人が分かってしまうので、TV版より先には見ないで下さい。
TV版の後に観れば、より分かり易くなります。
ほとんど、TVとキャストが一緒です。
ドナだけ、TV版と違うので少しガッカリですが‥
この映画の前半は余計に分かりづらくしているかもしれませんが、
この話のテーマの一つである、あっちの世界について描写されています。
安くなったので、TV版を購入した方は是非。
はっきりいって、すさまじい出来です。
おすすめ度 ★★★★★
届いてからずっと気に入っています
。他の方がコメントされているとおり、
ホント満点を付けても良い出来です。