本人は、毒舌、下品と称しているが決してそうは思えない、心温まるエピソードが随所に散りばめられたエッセイ。第1巻に続いて元自衛隊の面目躍如というべき沖縄問題について書かれた文章が印象的です。読み進めるに従い、著者の人となりにも慣れ親しみ旧知の間柄のような気持ちになります。1巻目のエッセイの続編、続々編のようなエッセイも登場します。2巻目も本当に面白いです。週刊現代に連載シリーズです。その手の週刊誌を読まれるような層の方に特にお勧めです。
著者の本音が聞けるエッセイ集ですおすすめ度
★★★★★
週刊現代に連載されたエッセイをまとめた4冊からなるシリーズの2作目で、
時期的には吉川英治文学賞受賞後で、直木賞受賞前に当たります。私は著者の小説ももちろん好きなのですが、本のオビに「喜怒哀楽を包み隠さず吐き出した痛快エッセイ」とあるように、シャイな著者の本音が聞けることからエッセイはもっと好きです。大笑いしてしまうものから、ほろっとしてしまうもの、考えさせられるもの、そして著者とともに怒ってしまうもの(当作での最たるものは沖縄基地問題です)まで、色々なものが一杯つまっています。
著者の小説は読んだことがあるけれど、エッセイはまだ読んでいない方に是非お奨めしたい本です。
涙じゃなくて笑い!!
おすすめ度 ★★★★☆
感動作家、浅田次郎。彼の多くの小説は涙を拭かずにいられない。けれど本書は逆に笑わずにいられない。浅田次郎の知らなかった一面を垣間見れ大満足!!