よく民生放送で流れる映画です。しかし、改めて外国映画のよさを実感します。面白さと悲しさとをうまくマッチさせています。日本のはどことなく片寄り傾向ですが。さて、この作品、若い頃から成人後までの話を描いているのですが、主人公があまりにも正直者。正直すぎて、変人と思われるかもしれません。(人の見方にもよります。)その正直者が愛したのは、歳を重ねるごとに落ちぶれてゆく女性。しかし、その女性がずっと自分を理解し、見守っていてくれた存在。何度も逢い別れ、そして・・・。
マイペースなフォレスト・ガンプの半生記おすすめ度
★★★★★
1950年代のアメリカ・アラバマ州の小さな田舎町。母子家庭で育ったフォレストは知能指数が75で、世間で言う「知恵遅れ」の少年。しかしどこまでも純粋で、非凡な才能に恵まれたフォレストは、やがて数奇な運命を辿ることになる。・・・
とにかく、戦後のアメリカ史そのもののフォレストの半生がスゴイ!次々に「ウソ!こんなことありえない!」と言いたくなるような事例のオンパレード。波瀾万丈の半生だけど、フォレストはあくまでもマイペース。そんなフォレストの生き方に、ちょっぴり憧れを感じます。
しかし、一方でフォレストは戦争も体験します。親友を亡くし、親友の身体の自由を奪われ・・・。この作品ではありえないフィクションと同時に、避けることのできない残酷なノンフィクションも織り込㡊??れている。フォレストは運が良くてたくさん成功をおさめるけれど、同時に戦争の辛さ、哀しみも知っているのです。
一番好きなシーンは、ジェニーから息子の父親を明かされた時のフォレストの表情。このトム・ハンクスが、1番大好き。必見です。あと、ハーレイ・ジョエル・オスメント君が、ジェニーの息子役で出演しています。ピュアなフォレストの表情に何度でも会いたくなる、そんな作品です。
はっきりいって、すさまじい出来です。
おすすめ度
★★★★★
大変良く出来ています
。このアレンジが秀逸の一品から感じたことは、素晴らしい才能の奥深さ、ということです。
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!
概要
IQが人並みほどもないにもかかわらず、母親の献身的な愛情と、そして運命がもたらす不可思議な力によって、時代の英雄として歴史をかけめぐっていく青年フォレスト・ガンプの生きざまを描いた、ロバート・ゼメキス監督による大河ヒューマン映画の傑作。戦後アメリカの風俗映画として捉えても秀逸で、1950年代から80年代にかけてのヒットナンバーに彩られながら、アメリカがその期間に体験したさまざまな事柄が、たとえばガンプが本物のケネディ大統領と握手するなど、巧みな視覚効果によって描かれていく。 94年度(第67回)のアカデミー賞では作品、監督、主演男優、脚色、視覚効果、編集の6部門を受賞。これが2度目のオスカーとなった主演トム・ハンクスによる『ビッグ』さながらの大人子供的演技も絶妙だが、母親役サリー・フィールドの名演も忘れがたい余韻を残してくれる。この母あればこそ、ガンプのさまざまな奇跡も可能となり、いつしか運命も彼に味方するようになったのだ。(的田也寸志)