海外進出した日本のインスタントヌードルのメーカーが、次第に現地ライバル社にシェアを奪われ、シェア奪回するために再起プロジェクトを起こし生え抜きの日本人スタッフを海外工場に派遣するという、企業戦略を中心に繰り広げられる働く人たちをテーマにしたヒューマンドラマです。
よく見ろアメリカ人、これがカイシャだ!おすすめ度
★★★★☆
食品メーカー大手の東輝水産は、SANSUN INCを立ち上げ、インスタントラーメンでアメリカに進出した。
しかし、主力商品であるカップ麺のサンサンラーメンは、競合するアジア企業の安価な商品に押されて、なかなか売れない。
赤字続きでアメリカ企業からの買収の話が持ち上がる。
しかし、創業者でもある東輝水産社長(津川雅彦)は、売るなんてとんでもないと、創業仲間の深井(鹿賀丈史)にアメリカの工場再建を託す。
そして、深井の強い信頼を受け、資材担当の営業マン・川森潔(中井貴一)も、単身渡米する。
日本のサラリーマンが、工場を再建し、現地採用の従業員との間で持ち上がる、セクハラ問題、ユニオン対策など、文化の違いにも直面し、それを乗り越えていく物語です。
『従業員は家族』の日本型会社的理念で、アメリカの市場原理主義に立ち向かう、痛快な話に仕上がっています。
しかし、地味です。『映画館で観るほどではない。テレビで十分』と言われても何も言い返せないくらい、地味です。
でも、やっぱり映画は映画館で観る。どんな映画でも、あの空間でどっぷりと映画の世界に浸かって観るのがいい、と、私は思うのですが。
いい上司は、部下を信じます。悪い上司は、部下を信じません。もっと悪い上司は、信じる部下と信じない部下を作ります。
実話を元にした話だそうですが、やはり津川雅彦演じる志を持った創業者は素晴らしいと思います。同じ志を持つ深井もまた、素晴らしい。
そして、実直な日本のサラリーマン、川森も。
ここまで徹底した日本型会社主義だと、こんな会社であんな仕事ができたら幸せだろうなあ、と、あこがれを抱いてしまいます。
元気をなくした日本のサラリーマンに観て欲しいと思いました。
納得の出来
おすすめ度 ★★★★★
言うまでもなく最高峰
。他の方がコメントされているとおり、
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!