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挽歌 (新潮文庫)

原田 康子
おすすめ度:★★★★★
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表紙まですべて好き!
おすすめ度 ★★★★★

そうですね、日本のフランソワーズサガンですね、同感です。書かれた時代背景もちょうど同じ頃でしょうか?主人公の小悪魔的美少女怜子(多分そう想像させられる)が、昭和31年当時流行し、今だにその新鮮さを失わないというのは、やはり作家の天才的な表現手腕によるものでしょうか?サガンの新潮文庫本も表紙がベルナールビュッフェでとてもクールで、中学生の頃、書店で見つけ、読みあさりました。晩歌の表紙も宇野亜喜良さんで、やはりこの人のイラストのファンでした。なんて美味い小説なんだろう、なんて素敵なんだろうと感じ入ってしまいます。昔読んだ時は、表紙のイラストは違っていたような記憶がありますが、宇野さんのイラストでますます良いと思ってしまいました。大好きな一冊ですね。



いわば日本のサガン
おすすめ度 ★★★★☆

主人公の怜子は、どこか孤独で突っ張った感じの少女。彼女と中年男性桂木との不倫を軸に物語は展開する。はじめて読んだとき、何か日本のサガンみたいだと思った。大人の世界に憧れ、自分を取り巻く退屈な現実から脱皮しようとしている少女の、内面的なあがきみたいなものが感じ取れる。発売当時は一世を風靡したベストセラーだったようだが、分かるような気がする。



けっこう読める
おすすめ度 ★★★★☆

 有名な本なので一度読んでみたいと思っていた。ママン(母)、ハズ(夫)、アミ(愛人)、コキュ(寝取られ亭主)などあまり使われない外来語がふんだんに出て、内容も戦後の時代を反映したものである。
 登場人物は戦争経験があり、仕事に没頭しているが虚無的な桂木。冷静できれいでやさしくつつましやかだが、医学生と不倫をしている桂木夫人。芸大を狙い何年も留年していて怜子が好きだが言い出せない誠実過ぎる幹夫。そして身体は弱いが奔放に生きる怜子である。物語は桂木夫人の不倫と怜子の桂木氏との不倫を軸に進展するが、桂木夫人の不倫は世間をはばかり、夫に罪の意識を抱えたままつつましく行われるが、夫はそれを知りながらとがめだてできない気持ちの桎梏がある。それを奔放な怜子があからさまにする……。
 しかしながら、怜子に悪気はないのである。自分の愛に純粋なだけなのである。それはあたかも新しい時代の人間が古い戦後を引きずった世代を凌駕する「時の必然」のようであった。
 同人誌に掲載された小説が昭和31年に単行本化されあっというまに70万部売れた大ベストセラーになったのは、単なる不倫小説でなくそのような時代背景があったように思う。



まさに夢のコラボです。
おすすめ度 ★★★★★

これが発売されるのを心待ちにしていました !いや~、ほんと(・∀・)イイ!久々に良い買いモンをしました。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。


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