この「ハッシャ・バイ」、絶品であります。おすすめ度
★★★★★
この人は美人すぎるから、誰でもピアノのフレーズより顔に気がいってしまうという悲劇を抱えているわけであります。美人な上にかなりのグラマーで、旦那でドラマーのドラモンドがうらやましい。このアルバムが出るまでは、ショーターとやっていたり自己のトリオだったりするのですが、かなりガンガン弾く感じで、タッチも男性的で荒々しい。むしろそんなにやらなくてもいいじゃないですかと注意したくなるほど荒々しいピアノを弾いていたんですね。ところが何故かこのアルバムでは、荒々しいと思っていたものがダイナミックさに変質し、跳躍の多いフレーズが情熱に変わったのです。で、とても聞き易くなった。というより、感動であります。keny drewへの思いが彼女をそこまで思い切らせたのか定かではありませんが、テクニック見せびらかし系の演奏をすっぱり辞め、「情感を出しちゃおう」と、それまで隠していた女らしさを(きっと男がかなり手を焼くタイプの女っぽい人だと思うのであります。じゃなかったらこんなピアノ、弾けるわけありません。ドラモンド、ざまあみろ。フフフ)全開させての、「ハッシャバイ」なわけです。ピアノトリオで感動したいなら、この「ハッシャ・バイ」を一度聴いてみてください。最近では欧州のクールなピアノに興味がいきがちなあなたの耳に、好ましく熱い情感が聴こえてくるはずであります。
上出来
おすすめ度 ★★★★★
今回の発売がすごく嬉しいです
。TOP100ランキングに入っているのでご存知の方も多いと思いますが、
買って良かったと思います。