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ジョン・レノン対火星人 (講談社文芸文庫)

高橋 源一郎
おすすめ度:★★★★★
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星10つけたい!
おすすめ度 ★★★★★

年に何度でも読み返したいと思える小説は、そうあるものじゃない。今や惨憺たるおっさんの著者だけれど、この作品の輝きは永遠に消えない。解説もまた見事。



これぞ「小説」
おすすめ度 ★★★★★

高橋源一郎、幻のデビュー作。

第一作として群像新人文学賞に応募して落選した『すばらしい日本の戦争』を少し書きかえて発表したもの。


僕個人的には『さようなら、ギャングたち』の方が完成度が高い気がするが、この作品も充分に素晴らしい。

『さようなら、ギャングたち』に劣るとは言えど、これは彼のデビュー作だ。

それを考えると、こんな作品をデビュー作でかける高橋源一郎はやっぱり天才だと思う。

『ギャングたち』にせよ、この作品にせよ、一度読んだだけでは完全に理解することは出来ないし、味わうことも出来ない。

『ギャングたち』の場合は、読み進めながら、加藤典洋の解説を読んで、読み進めて、理解して、味わって、もう一回解説を読んで、もう一回読み直す。それでもまだ足りないし、味わいきれない。


今回は内田樹が解説を書いているが、今回も同様に、本文読んで、解説読んで、本文読む。

それによって、面白さも、感動も、美しさも倍になる。

『ギャングたち』にせよ、『ジョンレノン対火星人』にせよ、アレゴリーっぷりが半端なく、そのアレゴリーっぷりを少しずつ理解し、紐解いていくとやっぱり、どう考えても、究極の私小説だなって思う。

内田樹も書いているが、学生運動(全共闘)のリアルな生き残り(実際高橋は学生運動で逮捕され、拘留中され、その時に失語症に陥っている)としての高橋源一郎による、もはや宿命的な作品であると言える。

彼がいかに小説(文学)を愛し、言葉を愛し、そして、愛するがゆえに苦悩し、苦闘して出来上がった『さようなら、ギャングたち』と『ジョン・レノン対火星人』。

これを読まずして、「小説を読んだ」とは言えない。

てか、言わせない。



高橋 源一郎さんの(私にとっての)最高傑作
おすすめ度 ★★★★☆

恐らく高橋さんの小説についてはほぼ全作品を読んでいるが(最近少しキツイ事が多くなってきましたが)、私にとっての高橋さんの最高傑作(小説で、)です。この作品を高校時代に読んでしまったばっかりに、新作が出ると買ってしまう作家さんの一人。

中身についても、いろいろあるであろうと思われますが、今読み返しても、悪くない、古びない小説。好き嫌いはあると思いますが、今で言ったら少し前の「舞城 王太郎」さんデビューぐらいのインパクトが(いや、それ以上か?)あったと思います、高橋さんのデビューから何作かが。



若さ溢れる一冊。
おすすめ度 ★★★★★

高橋源一郎が初めて書いた小説「すばらしい日本の戦争」が推敲され出版された、瑞々しい感性が光る傑作です。
小説と言うよりは「力の散文」と言う言葉が似合うような気すらします。詩的で私的で素敵。そして、どうしようも無いほどの怒りや哀しみが襲いかかってくる。
登場人物の名前は「パパゲーノ」「ヘーゲルの大論理学」「テータム・オニール」「すばらしい日本の戦争」など個性に富んだものばかり。ちなみに「ヘーゲルの大論理学」には突発性小林秀雄地獄などと言う持病みたいなのまであります。
設定のひとつひとつが変で可笑しく面白い。個人的には「石野真子」ちゃんと資本論おじいちゃんとの愛のレッスンに感動しました。
後半「愛のレッスン」が始まってから終盤までの加速っぷりには目を見張ります。
想像力(創造力)と独創性に溢れたこの物語を読んでいたら、自分の中の想像力まで喚起されました。ありがとう高橋源一郎。いつか「偉大なるポルノグラフィティ」を読んでみたいものです。



日本の素晴らしい私小説
おすすめ度 ★★★★☆

 ポストモダン小説の代表作のように思われているけれど本質的には悲しいくらい私小説。もちろんこれは誉め言葉です。大切なのはジャンルじゃなくて誠実さの度合いだと思う。これほど小説愛にあふれた作品はなかなかない。私小説の真髄といってもいい。私小説的なるものへの愛憎が爆発している日本を代表する一品。



細部まで妥協なし
おすすめ度 ★★★★★

言うまでもなく最高峰 。これは買わねばならないでしょう!
こつこつお金を貯めてでも買う価値のある一品だと思います!



高橋源一郎 動画

高橋源一郎



今村直道 高橋源一郎 加藤周一