訳者ビナードによって知った作品です。多くの優れた童話と同様に、ただ無心に物語に耳をかたむけていると、主人公のたましいに寄り添う心地になっていきます。訳文は、贅肉の無い、快いリズムを刻む英文です。エッチングによる挿絵が印象的で美しい。J.ロートの「聖なる酔っ払いの伝説」を読んだ時の気持ちを思い出しました。
小熊秀雄がが存命だったら、おすすめ度
★★★★★
1901年生まれ(明治34年)のこの作家(詩人でもあるそうだ)は40歳を前にして結核で亡くなっている。この絵本がこのように世に出ることなど
思いもよらなかったことであったろう。
すばらしい、余韻のある英訳をビナード氏が書き
画家の市川氏がこれも豪華な挿絵をこえた作品を捧げた。
小熊が生きていたらサインをもらって秘蔵しただろう。
納得の出来
おすすめ度 ★★★★★
わたくしめもついに買いましたよ
。これを知らずして新しい時代のエンターテイメントは語れません。
買って良かったと思います。