可愛い絵柄にだまされるな(笑)おすすめ度
★★★★☆
理想の男性はお父さん、という知世ちゃん(この名前、考え抜かれている)の父子家庭暮らしを描いた傑作だ。一見ほのぼの系だが、騙されてはいけない。実に奥の深いお話の連続なのである。
知世はかわいいお洋服が大好きで、ちょっとそこまでのお出かけでも着がえる女の子だが、「おばかなかわいい服」と「格好よくてかわいい服」の区別ができる。作家のお父さんの担当編集者、北原さんのコートに憧れ、大人になったら着たいと思っているが、ただ大人になっただけのバカでは着こなせないことを知っている。
私のお気に入りは、知世の友達の幸子ちゃん。デコレーションケーキのような洋館に住み、運転手つきの車に乗り、お嬢様と呼ばれているが、そのすべてを恥じている。おうちにいる時間を短くするために子供向けの講座を山ほどとる。「お母さんは大好きだけど、お母さんみたいにはなりたくないの」というセリフ、今読むとちょっと考え込んでしまう。
著者が何巻かのあとがきで「待っている人のいない生活は幸せの形の一つ」と書いていたのにも、目から鱗が何枚か落ちた。とにかく本気で読まないと「ウサギ穴に落ちる」作品集なのだ。
でも、父と娘の話だからか、美しく仕上がっています。
男性が(それも中年の(^^;)読んでもとても楽しめる作品おすすめ度
★★★★☆
このマンガは「Young You」という女性向け雑誌に掲載されていた物ですが,男性が(それも中年の(^^;)読んでもとても楽しめる作品です。
作家である父親とその娘(知世)の二人を中心に淡々とそれでいながら透明で不思議な情感に溢れる物語(一話完結)が進められるのですが,この二人の関係って,ある意味とても理想的な親子関係といえますね。特に父親が娘と同じ視線で娘のことを考えることができるのが素晴らしい。
ところで,このマンガのタイトル『Papa told me』は,ランディー・ニューマンが作ってスリー・ドッグ・ナイトがヒットさせた『Mama Told Me』からきているのではないでしょうか。
このコミックに収められている作品の中にも「アンクル・アルバート」のようにロック&ポップ・ナンバーのタイトルを使ったものがあるので,案外そうではないかと思っているのですが,実際はどうなんでしょうね?
いろいろ勉強になる作品(^^;おすすめ度
★★★★☆
最近また読み返しています。最後のほう(といって完全にも終わったわけでもないようですが)はかなりパターン化された感もありましたが、改めて読むとやはり考えさせられることも多いです。痛いところをつかれるエピソードも多くて、そういう意味ではこの作品につきまとう「癒し系」的宣伝文句にはどうしても違和感が…。
素晴らしい出来栄え
おすすめ度 ★★★★★
出来は非常に良いです。これだけは手に入れようと思い購入を決めました。
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!