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飢餓海峡 (下巻) (新潮文庫)

水上 勉
おすすめ度:★★★★★
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傑作
おすすめ度 ★★★★★

澄んだ瞳は恐ろしい。
覗き込むと、醜い己の姿が映っている。
逃げ出すか、叩き潰すか。

叩き潰されて、人は澄んだ瞳を失う。
生きのびるのは澄んだ瞳を失った人ばかり。

この小説の登場人物は皆、叩き潰されても叩き潰されても「澄んだ瞳を失うまい」と
戦っているように思える。
殺人犯ですら―

この小説に書かれているような貧しい日本はもうないのか。
それがうれしくない。

この小説を引き継いで、平成の20年までを描ききるような作品がどこかにないもの
か。
終わって欲しくなかった。
いつまでも続いて欲しかった。
そんな作品。



壮大な物語、いよいよ完結へ
おすすめ度 ★★★★★

舞鶴東警察署の味村時雄と、函館の弓坂吉太郎が、
次第に犬飼多吉こと、樽見京一郎を追い詰めていく。

列車やバス、自転車などを用いて、京都から東京、青森、
そして北海道へと、広範囲にわたる捜査が展開される。
現在と違って交通事情の悪い中での、この行動力には感動すら覚えた。

樽見京一郎の不憫な生い立ち、その後、彼が持ち続けていたであろう
劣等感、そしてこの作品全編に漂う貧困の描写には、考えさせられた。

決して短い小説ではないが、面白かったので、割と短期間で
読み終えることが出来た。是非、多くの方に読んで頂きたい作品である。
この壮大な物語を堪能して欲しい。



救済という名の人間小説
おすすめ度 ★★★★★

警察の捜査によって物語が語られているので、推理小説のようなイメージを持ち易いが、水上氏が伝えたかったのは事件の真相そのものではないことが読み終えたときにわかる。

早々に明かされる事件の大筋に、残りのページ数とひき比べて、どのように決着をつけるのだろうか?
と首をひねりながらも一気に読んだ。

水上氏は、あとがきで、発表当時「推理小説」としては不手際とされたこの語り口による本作を「人間小説」と呼んでいる。
そして、奇抜なトリックを駆使して約束事に縛られて書く推理小説に、ある種の空しさを感じていたことも告白している。
推理小説を読むことを楽しみ、自ら発表しながらも「どこかからふいてくる空しさ」にがまんならなかったと。

改めてこの作品を噛み締めてみたとき、「救済」という言葉が浮かんだ。


一息に上下巻が読めます
おすすめ度 ★★★★☆

ミステリ仕立ての社会小説です。
社会派ミステリーというジャンルがあった時代がありました。
(まだあるか)

主人公は二人です。
天下の罪人?それとも悲劇の人の樽見京一郎と
心やさしい酌婦の杉戸八重です。
その二人の生きていく道のりに刑事たちが絡みます。

ながーい時間スケールの中で進む物語で,

上巻は八重の,下巻は樽見の人生が綴られています。

丁寧に丁寧に二人の人生があらわされていて,
いい意味で道徳を感じさせられる本です。

はまる展開に一息に読めます。


まさに夢のコラボです。
おすすめ度 ★★★★★

非常に素晴らしい一品だと思います 。ファンなら買って間違いなく損のない品ですね。
ご参考になれば幸いです。大変お勧めですよ!!



水上勉 動画

水上勉



四十肩 水上勉 巨人のドシン