トレンディドラマ(死語)を再び・・・おすすめ度
★★★★☆
プロデューサー:大多亮、脚本:坂元裕二、主演:織田裕二の「東京ラブストーリー」コンビが挑む2000年代のトレンディドラマ、かと思いきや、「トレンディドラマ」が死語となった現代ではなく、80年代後半〜90年代前半を髣髴させるカルチャードラマでした。
第1話〜第5話までは当時のようなスマートな恋愛関係が描かれ、第6話〜第8話は90年代後半のドラマのようなドロドロの人間関係、そして第9話〜第11話は闘病の物語と、内容が分離しており盛りだくさん。その結果かなり「駆け足」の印象を否めません。個人的には第6話〜第8話を取りやめ、第9話以降の闘病部分や周りの人々の人間模様をもっと深く描いて欲しかった、などと思っております。
しかし、個別には感動的なシーンも多く、「ポチからの手紙」や「湘南への思い出旅行」などは強く印象に残る部分でありました。
俳優陣は、織田裕二が大人になった「永尾完治」、矢田亜希子が鈴木保奈美との差別化を図るように「元不良から這い上がろうとするOL」、その周りを玉木宏・森山未來・片瀬那奈といった比較的知名度の低かった俳優で固め、今まで「コワモテ」だった伊原剛志にボケをやらせるというある意味「新鮮な」キャスティングのドラマでありました。
また、ワムの「ラスト・クリスマス」がメインテーマとなってますが、劇中BGMに手抜きはなく、菅野祐悟の音楽も秀逸。「FAIRY OF SNOW」など、思わず口ずさんでしまいそうでした。
ただし、私の友人の登山家にきいたところ、ドラマで登場するイエローナイフの風景は、実際のカナダのイエローナイフではないということで、その点のみちょっと残念。
納得の出来
おすすめ度 ★★★★★
わたくしめもついに買いましたよ
。出来は今更ながら言うまでもなく素晴らしい。
すばらしいものだと感じましたので☆5評価としました。
概要
織田裕二が『東京ラブストーリー』以来、13年ぶりにフジの月9に主演したロマンティック・ラブストーリー。
大手スポーツ用品メーカーでスポーツ事業部主任を務める春木健次(織田裕二)は、企画した大会のために訪れていたニュージーランドのゲレンデにて、上司の新谷(伊原剛志)の秘書である物静かで清楚な青井由季(矢田亜希子)と出会う。帰国後、壁1枚でしか仕切られていないお隣に引っ越してきたのは、元レディースにつきガテン系ぶりを遺憾なく発揮する、まるで別人のような由季その人だった。
主演の織田裕二にプロデューサーの大多亮、脚本家の坂元裕二と『東京ラブストーリー』のトリオが再結集したドラマだけに、90年代風のノスタルジックな趣向は満載。健次と由季の夫婦漫才風の掛け合いが楽しい雰囲気であればあるほど、本当は大病を患っていた由季とそんな由季を優しく見守る健次の関係がいっそうせつなく感じられるところ。こういうちょっと軽みのある役は、やはり織田裕二の独壇場である。(麻生結一)