自分ならどうしていただろうおすすめ度
★★★☆☆
『強くて正しい存在の「はず」である先生』と
『弱くて引っ込み思案な僕』、『クラスメイト』 の有様を描いたお話。
そして、僕の前に、青くて恐ろしい顔の男の子があらわれる。
虚勢をはっているだけで強さと弱さは背中あわせだよね
教師だって人間だから、絶対的な正しさなんてありえない。
間違ったこともするんだ。怖いことだってあるんだ。自分の身を守りたいんだ!!!
乙一氏の本は、これが初めてだった。
きっと、誰もが一度は抱いたことのある思いを通して
感情移入させる・・・という文章が上手。
『あのときの自分の感情』を思い出させる。
始め静かで、次第に鼓動が早くなる。
そういう本になっていました。
内容評価とは関係ないけど79年生まれの私にとって
文中に懐かしい表現があってそれがちょっとくすぐったかった。
どきどきしたおすすめ度
★★★★☆
小説のほとんどの部分を占める酷い虐めの描写に心が痛み、
羽田先生消えろよ!マサオ!どうにかしてこいつを
痛い目に遭わせろと何度思ったことか………
しかし私の最後の読後感は何ともあっけらかんとしていて、
でもようやく芽吹いた植物を見た時みたいに、
温かくて優しくて、でも力強いものを感じたというか
それはきっと、マサオがアオも羽田先生も周りのクラスメートも
全てを受け入れてくれたからなんだと思う
マサオは大変な経験をしましたが、この経験を通じて、
マサオは人間の暗い部分から目を逸らさずに、
周りの人間と向き合っていく強さを手に入れたと思う
そして最後の登場人物である新しい担任の先生は、可愛いですね
なんだかほっとします
細部まで妥協なし
おすすめ度 ★★★★★
大変良く出来ています
。これは買わねばならないでしょう!
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。