古い言いまわしの言葉も出てくるので、これから歴史が好きになるかもしれないし、古い日本の文学を読みたくなるかもしれない。勾玉という古くからある飾り物にも目がいくかもしれない。多くの可能性を秘めた物語は、日本を代表するファンタジーだと言ってもいいと思う。
ps.
娯楽にはいい作品おすすめ度
★★★☆☆
幼いころに村を焼かれ一人さまよっていた狭也は、今の両親に引き取られ、輝大御神の子である月代王に憧れている。
けれどある夜彼女は、自分が闇の一族の一員「水の乙女」であることを知らされる。
輝大御神と相対する闇大御神を崇める一族である事実にショックを受けた狭也は、月代王に誘われるまままほろばで采女になる決意をするが……
イザナギイザナミのお話を元に作り上げられた世界観です。
スケールの大きな話だった割にはページ数が少ないかな、という気がしました。
魅力的なキャラクターも多かったので、それぞれのエピソードをもっと読ませてほしかったです。
特に鳥彦に関しては、途中まったく何をしているのかわからない時間が長かったのが残念でした。
けれどその分、稚羽矢についてはとても丁寧に書かれていてうれしかったです。
ほとんど感情の揺れ動きがない彼が、狭也に対しては少しだけ打ち解けていて、けれどそれは本当に少しだけで、やはり本心は遠くにあって……というもどかしさが楽しかったです。
ラストシーンの台詞も、少しわざとらしかったけど彼らしくてよかった。
あまり真新しさはないけれど、なかなか楽しめました。
美しい物語おすすめ度
★★★★☆
私は、ノベルになってからこの本を初めて読んだのですが
ストーリー、世界観、脇役の完成度は否定する言葉が出ません。素晴らしいと思います。
ですが、主人公の狭也と稚羽矢の心情について行けず、折角面白い物語を集中して、読むことが出来ませんでした
特に狭也は15歳だとは、とても思えません。幼く感じました
もっと早く読んでおけば、今以上に素晴らしかったんじゃないかと、思える作品でした。
細部まで妥協なし
おすすめ度 ★★★★★
全般的に言うと初心者向けだと思います
!いや~、ほんと(・∀・)イイ!久々に良い買いモンをしました。
感動やドキドキ感を手元に置いて、私同様に何時でも手に取って思い返して頂きたいと願います。